標高１５００メートル、御所山の山頂は比較的広く、神社や避難小屋があります。山登りの面白さは山頂を目指すという単純な目的のなかにいろいろなプロセスがいっぱい詰まっていることでしょうか、山頂は特別な場所です。

初冬の南御所山縦走路より望む御所山。船形山の名のとおり船を伏したような台形の堂々とした山容だ。

山頂からの展望を楽しむ。西から南には、鳥海、月山、葉山、朝日・飯豊連峰、蔵王、そして北方には新庄神室、栗駒などの山々。頂から、なお遠く高い山々を望むのは山好きな者にとっては至福の時だ。東の山麓を見る、宮城県側のブナ林は無残。開発は必ずしも人間に幸せをもたらさないことが一目瞭然だ。癒しの時代が来ても、この森に緑はなく人間に反省することだけを教えている。

山頂より南西方向、登ってきた尾花沢コースを見る。
特徴ある黒伏の岩壁、中央の残雪を残す尾根はクラビコースの上部、さらに右手に盛り上がったのは荒神山。
平成１６年の山開きの日の景色。条件がよければ、この奥に月山、葉山、鳥海の姿を望むことが出来る。

御所山の頂に立つ。宮城県側から登ってきた人が圧倒的に多く、ここでは船形山頂だ。何しろ大滝キャンプ場からは１．５時間の道のり。どこから登っても山頂は特別な場所だ。午後、雲が流れ陽が傾きかける前にハイマツの中を下山口に向かう。今度来るのは秋深まる頃か、思いを残しつつ足取りは速まる。

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